標高300~350mの傾斜地に位置し、温暖な気候と堆積岩を主体とした石の多い土壌、火山灰の影響が少ない褐色の土壌が、個性豊かなブドウを育みます。水はけがよく、ブドウの凝縮感を高めるこの環境は、長年にわたりサドヤのワイン造りを支えてきました。この畑では、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、セミヨンといった伝統的な品種とともに、タナ、ソワノワールといった品種の改植にも取り組んでいます。タナは濃厚で力強いタンニンを持つ品種、ソワノワールは新たな可能性を秘めた品種として、サドヤの未来のワイン造りに欠かせない存在となるでしょう。また、棚仕立てを採用し、日照量を最大限に活かしながら、ブドウの成熟を促す工夫を施しています。善光寺の歴史ある土地に根ざしながらも、新たな可能性を追求し続けるサドヤの挑戦。この畑から、伝統と革新が交差する新たなワインが生まれます。